試験期間が終わったら、夏休みに入るという、りーちゃん。
ご飯を食べながら…
「夏休みの間、定期券は買わんけど、バイトに行くけぇ、バイト代分だけ電車賃ちょーだい。」と言うので、
「いくらなの?」と、何の思いもなく聞いたら…
「えーっと、週に2回か3回で、お盆は行かんことになっとるけぇ、10回分くらいかなー。 1回が往復で760円じゃけぇ、7600円ね。」
「ふーん。」
と答えて、財布からお金を出そうとして、ハタと気がついた。
「ねぇ、なんであーたのバイトの交通費までママが出さんといけんのんっ?」
「えっ… それはまぁ~ まぁ、その~ 高いけぇさー、出してくれると嬉しいなーと思って。」
「出さんよっ! バイトに行ってもらわなきゃならないわけじゃないんだからっ!」
「そんなこと言わずにさー、じゃあ、半分だけでも助けてよ。」
「イヤっ! だいたい、バイトしたからって、バイト代はぜーんぶあーたのお小遣いにしかならんじゃんっ! なんでママが交通費まで出してあげんといけんのんか、意味わからんっ!」
「だめかー。」(←ダメもとで聞いたんかいっ! ←心の声。)
「当たり前でしょっ!」
「じゃあさー、バイトの前に学校の図書館で勉強するけぇ、交通費出してよ。」
「イヤっ! 夏休みなんだから、家で勉強しなさいっ!」
「だめかー。 あー、キツイなぁー。 時給860円のバイトなのに、交通費760円よっ! つらいわー。」
「何も、そこでバイトしなきゃ、バイトがないってわけじゃないじゃんっ! どーしてわざわざ、国分寺までバイトに行かんといけんのんよっ! 交通費がイヤなら、近くで探しなさいっ!」
「そーなんだけどさー。 めっちゃいい環境なんよねー、そこのバイト。」
「じゃあ、自分で交通費出しなさい。」
あー、気がついて良かった!
ぼーっとしてたら、あやうく交通費を出すことになるとこだったわ!
ふーっ。