〈あらすじ〉
ただ好きで、ただ会いたいだけだった。
わかば銀行から 契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。
梨花は海外へ逃亡する。
彼女は、果たして逃げ切れるのか?
あまりにもスリリングで狂おしいまでに切実な、角田光代の傑作長篇小説!
各紙誌でも大絶賛された、第25回柴田錬三郎賞受賞作
〈感想〉
久しぶりに長篇小説を読みました。
読みだしたら止まらなくなって… 最初、お風呂で読んでたんだけど、そのままお風呂からあがっても読み続けました!
小さなシミのように… 澱のように貯まっていった夫に対する違和感と、光太に対する思い。
できれば、光太からの視点での事件についても読みたかったかなぁ…
夫は、気の弱い? まぁ普通の人よね。
いくら居場所がないような思いでいても、こうはならないよなぁ…と思いつつも、続きが気になって、途中で止めることができなかった小説でした。
読後感に爽やかさはなく… うーん… と考え込んじゃうような作品でしたね。