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ヴァニティ(唯川 恵)


〈あらすじ〉
「こんなはずじゃなかった」–悩みながら、泣きながら戦っているすべての“彼女”たちのために。
カバーも帯もない文芸誌のような造本の「唯川恵ひとり雑誌」。
バッグに放り込んで良し、丸めて手に持ち歩いて良し、女子必携の1冊。圧倒的な支持を受ける唯川恵が、アンソロジー等に執筆した中短編をまとめた傑作集。
恋愛。結婚。仕事。浮気。不倫。出会いと別れ。女同士の友情。嫉妬–。女の数だけ、ドラマがある。幸せになる女がいれば、不幸になる女もいる。

〈感想〉
唯川さんの小説は、発売されたら条件反射?のように買ってしまいます。
今回の内容は、どこかで読んだこともある短編が入っていたり…というものだったけど、サラッと読みました。
前を向いて、頑張って行こう…という気持ちになる1冊。
良かったです。

コシノ洋装店ものがたり(小篠綾子)


〈あらすじ〉
国際的なファッションデザイナーとして活躍を続けるコシノ三姉妹、ヒロコ、ジュンコ、ミチコを女手ひとつで育て上げた母親は、自身も強烈な個性を持つデザイナーだった。
戦前の洋服黎明期に洋裁と商いの修行をし、結婚後はときに子を顧みず仕事に没頭し、夫との死別後は道ならぬ愛を貫き、コシノ洋装店を繁盛させた。父親から受け継いだ自由な生きざまを、娘たちに背中で見せることて昇華させた、小篠家コッドマザーの物語。

〈感想〉
朝の連続テレビ小説「カーネーション」のモデルとなった、小篠綾子さん…
毎日のように、テレビを見ながら、泣いたり、笑ったりしている私ですが(唯一、見ているテレビ番組かも?) 前の「おひさま」を見ていた時より、ずーっと、綾子さんの生き方には共感ができます。
私は、彼女ほど強くはないし、家庭を顧みない?ってことはできないけど…(家事は大好きだしね。) 仕事に対する姿勢とか、負けん気が強くて頑張り屋なところとか… 仕事を始めた頃の自分が、重なる部分もあって、あっという間に読めました。
好きなことをするってことは、責任も全て自分でもつ覚悟が必要ってことは、ものすごーくよくわかります。
逃げられないもんね… 人生からは。
好きなことをしながら生きていくのは、大変なこともあるけど、やはり楽しいことなんだわ…
と、そんなことを思いながら、読みました。
元気のでる1冊です!

マスカレードホテル(東野圭吾)


〈あらすじ〉
不可解な連続殺人事件の次の犯行現場は、超一流ホテル。
容疑者も、ターゲットも不明。事件解決のため、一人の男が選ばれた。
完璧に化けろ。
決して見破られるな。
彼の仕事は、相手の仮面をはがすこと。
彼女の仕事は、お客様の仮面を守ること。
彼らの前に、様々な仮面をかぶった人間がやって来る。

〈感想〉
真相がわかるまでは… ハラハラしながら一気読みでした。(真相がわかるのは、最後の方だから… まぁ、最後まで一気読みだったんだけどね。)
真相がわかっちゃうと… あー、そういう話だったのねって感じ。 あれ? そんなとこに真相があったのって感じかなぁ…
途中段階の、ホテルに来るいろんな人たちの話は、なかなか読みごたえがありました。